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日本川崎病学会 会長挨拶

会長写真
日本川崎病学会会長
濵岡 建城

皆様、時下ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。

平成21年4月から、日本川崎病学会会長を拝命いたしました京都府立医科大学の濱岡建城です。世界最多の患者数で全世界から注目を受ける立場にある日本川崎病学会の舵取りを仰せつかり誠に光栄に存じますとともに、大きな責任を感じております。歴史と伝統を持つ本学会の学術的・社会的活動を汚すことなく更なる発展を目指し全力を尽くす所存ですので、会員の皆様のご支援をお願い申し上げます。

さて、1967年、川崎富作先生が新しいclinical entityとして「川崎病」を初めて報告されてから
43年を経過しました。この間、患者数は年々増加し、総計で約25万人を超えています。免疫グロブリン大量療法により冠動脈合併症の発生頻度は明らかに減少しているものの、いまだ約3%の頻度で冠動脈後遺症を持つ患者さんいることも事実です。また、成人期に達した川崎病既往者も10万人を超えているといわれており、若年者の虚血性心疾患患者の中に川崎病既往者が今後増加してくることは明らかな状況にあります。このような背景の中で、日本川崎病学会では、「川崎病心血管後遺症をゼロに」を合言葉に、原因・病態・治療・予後に関する臨床的および基礎的研究をさらに推し進めるために積極的な学術活動を展開しています。

川崎病の本態が全身性の血管炎であることから、患者さんの全身にはさまざまな症状が出現します。このため、医療現場では、一般小児科医はもちろん、循環器、感染免疫アレルギー、神経、腎臓、血液をはじめとする多くの専門領域のサポートが必要です。また、その原因や病態を解明するため、病理学・免疫学・遺伝学・疫学、などの基礎・社会部門、さらには、成人となった川崎病既往患者さんのために、循環器内科医や心臓血管外科医の協力も必要です。そして、患者さんのQOLを高めるために、学校関係者を中心とする社会の暖かい理解も必要です。日本川崎病学会はこれらすべてのフィールドの力を結集して、患者さんのQOLを高めるための環境整備と原因究明を図り、社会への情報発信基地として大きく貢献したいと考えています。

学会員の皆様、このホームページにアクセスして頂いた皆様、そして関係各位におかれましては、日本川崎病学会の活動に温かいご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。

 

2010年1月
日本川崎病学会会長:濵岡 建城
(京都府立医科大学大学院医学研究科小児循環器・腎臓学 教授)