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日本川崎病学会とは

明治村病棟

本学会は1967年に川崎富作博士によって発見された川崎病(Kawasaki disease)をテーマとする学会で、2009年より従来の研究会組織を改め、学会となりました。特定な疾患だけをテーマにした学会は世界的にも珍しく、いろいろな領域にまたがっております。

川崎病は、Kawasaki Disease(KD)と世界的に認知され、急性熱性皮膚粘膜リンパ腺症候群(Acute febrile muco-cutanenous lymph node syndrome:MCLS)と呼ばれた時代から世界中で研究が進められる時代に発展しました。今から30年前には厚生省に研究班が組織され、疫学から臨床まで各方面から研究が行われ、ある程度のところまでは到達いたしましたが、未だに、その原因は解明されていません。

最近の新規発生患者数は毎年一万例以上と漸増しており、これまでに約16%に急性期に何らかの心障害をきたし、一部が心疾患として長期に管理されています。これは、近年の少子化現象の中で大変大きな問題です。また、冠動脈後遺症を有する本症既往児の約半数が既に成人となり、内科領域でも大きな問題を抱えることになってきました。さらには、近年は欧米・アジア諸国でも患者数が増加の傾向にあります。このような背景から、本邦で発見され、また疾患概念として確立された本症も、現在ではあらゆる国で研究が行われております。この研究のリーダーシップを取り続けることは日本川崎病学会の課題の一つです。

このような状況の下、川崎病の克服を目指して、小児科医だけではなく、循環器専門医、心臓外科医の臨床家のほか、公衆衛生学、免疫学、遺伝学、生物学、生化学等の専門家がメンバーとして集まっています。

川崎病は、その病因の検索や早期重症化評価法の確立、遺伝子診断による冠動脈後遺症の予防の可能性、また、難治例に対する治療法等、更なる検討も重要ですし、一方では、川崎病罹患児の長期管理やフォローアップ体制など、まだまだ、解決しなければならない問題点が数多く残されており、このような問題に日本川崎病学会は取り組んでいきます。